皆さんは、「FP」って聞いたことがありますか?
FP(ファイナンシャルプランナー)は、お金に関することを幅広くアドバイスしてくれる専門家です。
簡単に言うと「お金の相談に乗ってくれるプロ」です。
「3級なんて取る意味あるの?」そう思う方も多いと思います。
たしかに資格としては初歩です。仕業とするには専門知識も不足しています。
ですが、お金の基本を学ぶには丁度いいレベルで生活に直結する知識が多くお金の基礎知識をしっかり学べるのがFP3級です。
僕は、2020年にFP3級を取得しました。
もう随分前のような感覚になってしまいましたが、2020年はコロナで社会全体に大きな影響を及ぼし始めた年でした。
医療関係ではPCR検査が始まり病床や医療資源の不足が問題となり、政府は緊急事態宣言を発令。
学校は臨時休校になり企業も出社停止やリモートワークを始めていました。
そんな中、僕自身も家にいる時間が長くなったのと以前からお金に関する知識を身に付けたいと思っていたのが重なって勉強を始めました。
・FP3級資格の学習で身に付く6つの分野
・FP3級の知識がどう役にたったのか?
・FP3級試験の概要
FP3級資格の学習で身に付く6つの分野
FP3級では、以下の6つの分野を学びます。
1, ライフプランニングと資金計画
2,リスク管理
3, 金融資産運用
4、タックスプランニング
5,不動産
6,相続・事業承継
各分野の要点をまとめました。
1, ライフプランニングと資金計画
・ライフイベントと必要資金の計画
・公的年金(厚生年金・国民年金)の仕組み
・社会保険(健康保険・雇用保険など)
・キャッシュフロー表の作成方法
2,リスク管理
・生命保険・医療保険・がん保険の基礎
・保険の種類と契約内容のポイント
・公的医療保険・労災保険との違い
3, 金融資産運用
預金、株式、債券、投資信託の特徴とリスク
利回りや複利の計算方法
資産運用の基本的な考え方
4、タックスプランニング
所得税の計算と課税のしくみ
各種控除(配偶者控除、医療費控除など)
年末調整と確定申告の基礎
5,不動産
不動産の売買・賃貸の基礎知識
住宅ローンの仕組みと金利の種類
不動産に関わる税金(固定資産税・登録免許税など)
6,相続・事業承継
相続税・贈与税の基礎と計算方法
遺言・法定相続分の考え方
相続手続きの基本の流れ
FP3級の知識がどう役にたったのか?
公的年金と社会保険
健康保険の補償を知って保険の解約や補償額の見直しをしたことで支出が減った。支出が減った分を投資に充てたことで資産増加のスピードが加速した。
母親が肺炎で入院した時に高額医療制度の申請をスムーズにできた。「手術とか入院したらいくらか返金されるんでしょ」程度にしか知りませんでしたが、申請が必要なことや自己負担額をちゃんと知ることができた。
老齢年金のしくみについて学んだことで定年後の不安が軽減された。老後資金について繰り上げ繰り下げ需給を考慮して考えることが出来るようになった。
リスク管理
地震保険は火災保険とセットで上限があることを理解したうえで賃貸している持ち家は地震保険に加入した。戸建てを購入した方や購入を検討している方は知っておく必要があると思います。
「生命保険と損害保険の違い」、「終身保険や扁額保険、払済保険みなどの保険の種類」を学べた。恥ずかしながら社会人になってから30年間、よく理解せずに高額な保険を払い続けていました。今は全部解約して共済と会社の遺族年金のみです。結果として月に1万5千円の節約になりました。
金融資産運用
投資信託や株式、国債などの金融商品について学べました。
日経平均株価などの相場指標やローソク足の読み方も学べました。
既に投資を始めていたのですが、知識の積み上げと確認になりました。
タックスプランニング
退職所得について学べた。退職金にかかる税金がわかったことで老後資金を考える上でとても役に立っています。
所得控除と税額控除の違いについて学べた。サラリーマンに関係深いのは、年末調整の保険料控除は所得控除で 住宅ローン控除は税額控除です。
不動産
持ち家を立て直す時に「セットバック」を考慮する必要がある。僕の持ち家はセットバックの対象外でした。
持ち家の売却時にかかる税金について学べた。持ち家は将来、売却するつもりなので居住用財産の特別控除の知識は出口戦略を考えるうえでとても役に立っています。
相続・事業承継
相続放棄には3ヶ月の期限がある。親に借金があってTOTALでマイナスになったりする場合は、相続放棄の選択肢があります。相続放棄をする場合は、相続を開始があった日から3か月以内に家庭裁判所に届け出る必要があります。
例をあげた他にもたくさんあるのですが、キリがないのでこれぐらいにしておきます。
FP3級試験の概要
項目 | 内容 |
---|---|
試験方式 | CBT(パソコンで解く方式) |
試験実施機関 | 「日本FP協会」または「きんざい」 |
受験資格 | 誰でも受験可能(年齢・学歴・職歴不問) |
試験日程 | ほぼ毎日受験可能 |
試験形式 | 学科試験・実技試験(両方合格で資格取得) |
出題形式 | 選択式(学科・実技共通) |
合格基準 | 学科/実技 それぞれ60点以上 |
日本FP協会の受験申込はこちらです。
きんざいの受験申込はこちらです。
試験実施機関は、「日本FP協会」か「きんざい」から選択します。
違いは実技試験の内容のみで筆記試験の内容は全く同じです。
・日本FP協会=ライフプラン提案業務
・きんざい=個人資産相談業務 または 保険顧客資産相談業務
ライフプラン重視であれば「日本FP協会」
金融・保険業界で働いていて実務に役立てたいなら「きんざい」という選び方で良いかなと思います。
僕はライフプランに役立てたかったので「日本FP協会」にしました。
CBT方式(ネット試験)なので試験日は自由に選べます。
試験概要は年々改定されています。受験前に各公式HPで最新情報のご確認をお願いします。
合格すると

合格証や2級の受験案内、ライセンスガイドなどが届きます。
使った教材と勉強時間
使った教材

教材はアマゾンで「みんながほしかった!FPの教科書」と「みんながほしかった!FPの問題集」を購入して勉強しました。教材はこれだけです。
価格は、
「みんながほしかった!FPの教科書」は、\1600。
「みんながほしかった!FPの問題集」は、\1500。
「みんながほしかった!FPの教科書」

6つのカテゴリーごと色が使い分けられていて、本編も目次と同じ色使いがされているので今、自分が何の分野を学んでいるのかを自然に意識しながら学習できました。

フルカラー図解でイラストや吹き出しがふんだんに使用されていtるので「読む」というより「見る」という感覚で学べました。
赤色の矢印付きで書き添えてあるのは、覚え方のコツなんですが。これほんとに覚えやすくなりますよ!
「みんながほしかった!FPの問題集」

解凍解説編は別冊になっているので自分の解答と解答解説を並べて学習できます。

問題集もテキストと同じように6つの分野ごとにまとめられています。

過去問をしっかり学ぶことができるので、主題傾向がわかり問題形式になれることができました。

暗記用の赤シートに対応しています。暗記用赤シートは、テキストにも付いています。
学習方法は、王道ですが教科書をざっとやったと、問題集で間違えた箇所の復習をの流れで学習しました。
「みんながほしかった!」シリーズはカラー図解・イラスト・吹き出しが多く使われていて定評どおりの理解しやすい教材でした。
5ページ~8ページおきに教科書⇒問題となっていて確認と復習をすぐにやります。これが知識の定着につながります。
勉強時間
FP3級の合格に必要な時間は一般的に60時間~100時間だそうです。
僕の勉強時間は、1.5時間×50日で75時間ぐらいだったと思います。
1日の学習時間は短めです😓
まとめ
FP3級資格は転職や副業に対して有効性が高いとは言えません。
それでもFP3級資格の取得をおすすめします。
理由は保険、税金、年金、投資、住宅ローン、相続など、人生に必要なお金の知識を体系的に学べるからです。
例えば、お金の基礎知識を身に付けておくことで、保険に入り過ぎずに投資や貯蓄を増やせたり、公的補助や支援を上手に受けられたりします。知識がなければその逆で損ばかりします。
「きんざい」「日本FP協会」どちらもCBT方式(ネット試験)となったことで受験日が自由に選べて結果も直ぐに判るようになり受験し易くなっています。
「思い立ったときにすぐチャレンジできる」ことこそ、今の時代に合った学び方と言えます。
社会に出てからは、主体的に学ばないと誰も教えてくれないのが現実です。
そんな中で、FP3級はお金の基本を学べる良いスタートになります。
みんさんにもぜひ、FP3級の資格資格にチャレンジしてもらえたらなと思います。
この記事が少しでも皆さんの生活のお役にたつことが出来れば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました🙇♂️
試験当日にまさかのハプニング。。。
僕が試験を受けた時はまだ、ペーパー試験だったので電卓持ち込みOKだったのですが、当日に電卓を家に置き忘れるというミスをしました。
学科試験が終わったあと急いで家に取りに戻って実技試験に何とか間に合い事なきを得ました。
「事前準備と確認」の大切さも学びました。。。💦
今は、「きんざい」「日本FP協会」どちらもCBT方式(ネット試験)になり画面上に表示される電卓の機能を利用するので電卓は持ち込めません。